公約、いわゆる「マニュフェスト」についての
なんばたかしの考え
選挙に臨む者は、「私が当選したら○○を実現します」という公約をいくつか掲げるのが通常です。
公職選挙は、議員を選ぶ選挙と首長を選ぶ選挙があります。私は、市長を選ぶ選挙と議員を選ぶ選挙は本質的に異なると思っています。
議員は、住民の声をおききし、その声を住民に代わって議会に届け、議事に携わり、市政に働きかけ、市政に実行させるのが大きな役割です。
このため、議員の公約は、住民の要望や意見をききつつ、自身の考えに基づき、「私が当選したら○○を実現します」とすることは自然だと思います。
一方、市長は、市政の運営責任者(経営者)として住民の声をおききし、社会にとって望ましいありとあらゆる取組みを「考え抜き、やり抜いて、実現する」のが役割です。よって市長の公約は、社会にとって望ましいありとあらゆる取組みを、「私はこのような方法でやり抜き、実現します」というものであるべきと考えます。
よって、私、なんばたかしの公約は、当選したら「こういう市政運営を行います。これによって社会にとって望ましい結果を出します」という内容にしています。
このような公約を掲げると、「公約がない」という評価をいただくことがあります。
それは「公約」とは「○○を実現する」をいくつか掲げるものだというお考えによるものだと思います。
しかし、社会問題は複雑です。たとえば「子育て支援策として○○を無償化します」は大事ですが、それをやれば社会問題が解決するほど単純なものではありません。
そこで私は、「○○を無償化します」というような一つの施策を公約として掲げるのではなく、「市政の運営方針」、その方針による、「人づくり、組織づくりの方法」を示し、その上で、「子育て支援等のためのありとあらゆる政策・施策を考え抜き、それを実現します」ということを公約として掲げています。